意外と知らない、風俗の雑費とは?
風俗店の雑費とは、業務の際に発生するこまごまとした費用のことで、必要経費として女性のお給料から引かれます。風俗店の雑費には様々な種類があり、その業種や店舗ごとに雑費の項目や引かれる金額は違います。
◆風俗業界で引かれる主な雑費
1、デリヘルやホテヘルなどの無店舗型風俗店の場合
- ・タオル代
- ・ローション代
- ・マウスウォッシュ代
- ・イソジン代
- ・コスプレ衣装代
- ・衣装のクリーニング代
- ・オプションのアダルトグッズなど
- ・送迎や移動のガソリン代やドライバーの人件費
などが雑費として引かれます。特にデリバリー型の風俗店は、ドライバーの人件費とガソリン代がかかってしまいます。それを補うためにも、送迎の費用を雑費として引くお店も多くあります。
2、ソープランドやファッションヘルスなどの店舗型風俗店の場合
- ・タオル代
- ・ローション代
- ・イソジン代
- ・マウスウォッシュ代
- ・光熱費やお風呂の水道代
- ・コスプレ衣装代
- ・衣装のクリーニング代
- ・コンドーム代
- ・オプションのアダルトグッズなど
- ・部屋のレンタル代
- ・お茶代
などが雑費として引かれます。無店舗型の風俗店と違い、部屋のレンタル代を引かれることがあります。 ソープランドで働いている女性で、自分でコンドームを用意している場合、その代金は経費として認められますので、確定申告に利用してください。
ソープランドでコンドームやローションをお店から女性に支給してしまうと、性行為を仕事として強制しているようになってしまうために、雑費として引いたり、女性に用意してもらったりします。
更に、ソープランド特有の雑費として、
- ・税金
- ・月ボーナス
といった雑費もあります。税金は、税務署に支払う所得税ではなく、引かれる理由も「昔からの習慣」というあまりよくわからない謎の引かれ物です。月ボーナスは、働く女性の身の回りの世話をするスタッフさんへのボーナスという意味あいです。
◆風俗雑費はどのようにして引かれるのか
雑費は女性のお給料から引かれますが、引かれ方は業種や店舗によって様々です。
- ・1人接客する度に決まった額を引く場合。
- ・その日1日稼いだ給料の何パーセントかを引く場合。
- ・1日につき1000円~2000円など決まった金額を引く場合。
この3パターンが多いです。
引かれる金額の相場ですが、デリヘルなどの場合は、1人接客する度に、500円~1000円引かれる場合が多いです。ソープランドは特殊で、大衆店、中級店、高級店とお店のグレードやランクが上がるほど雑費として引かれる金額が多いです。引かれる金額も1本あたり1000円~5000円以上とかなり幅もあります。
大衆店では、1人当たりの接客する時間も短くプレイルームもスタンダードなものなので、引かれる金額は少なく、高級店は、内装やプレイルームのグレードが上がることや、1人当たりの接客する時間が長いために金額は上がります。 また、1日の指名本数により引かれる雑費の仕組みが変わるお店もあります。1日の指名が1本なら雑費引きはゼロ。2本以上なら本数により2000円~5000円という風に変動します。
一日についたお仕事の本数が多いほど稼ぐことができる業界ですので、その日のお仕事が少なかった場合、そこからさらに雑費を引いてしまうと給料が大変少なくなってしまいます。それで女性のモチベーションが下がらないように、お仕事の数によって、雑費の金額が変わるのです。
◆風俗雑費がないお店が増えている
最近の傾向として、女性の給料から雑費を引かないお店が増えてきています。しかし、雑費がない代わりに、もともとのバック率が低く設定されている場合が多いです。結局は雑費が引かれるお店とお給料が変わらないこともあります。
◆本来の雑費とは・・・
主要な用途以外のこまごました費用。一つの分類にまとめられない種々雑多な費用のことです。収入のために必要な費用は確定申告で申告すれば、経費として認められます。住民税や所得税、国民健康保険料は収入から、経費や各種控除額を差し引いた金額から算出されるので、正しく経費精算をすると節税できます。
◆雑費=経費、確定申告をしましょう。
風俗店は、働く女性の源泉徴収をしてくれるお店はごくわずかです。お給料から雑費引きとして引かれているので、税金を支払っていると思いがちですが、実際はお店に徴収されているのみです。風俗で働く女性は、個人事業主という形になりまので、雑費=事業に必要な経費になります。確定申告の際に、いくら雑費がかかったかを申告するので、記録しておきましょう。雑費は、給料明細で確認できますので、保存しておきましょう。
◆確定申告とは?
風俗のお仕事をしている女性は個人事業主でありお給料は、「所得」扱いになります。所得を得ている人は、1年間(1月1日から12月31日まで)のうち「自分がいくら稼いで、いくら税金を納めなければいけないか」を計算し、申告・納税しなければいけません。これが、いわゆる「確定申告」です。
◆確定申告をするメリット
1、お金が返ってきますお仕事用に購入した物の費用や美容代、交通費も経費として、計上できます。経費として計上すれば、払いすぎた税金は戻ってきますのでレシートや領収書は保管しておきましょう。紛失した場合は、メモ書きでも大丈夫です。
経費にできる内容は、
- ・職場までの交通費やタクシー代
- ・美容グッズや化粧品代
- ・下着や洋服、ドレスなどの衣装代
- ・エステやネイルサロンなど美容にかかる費用
- ・衣装のクリーニング代
- ・お仕事で使う備品代
- ・お客様への接待費、プレゼント代
- ・名刺代
- ・携帯電話代
などです。
2、所得証明や納税証明が発行される。所得証明や納税証明がないことは社会的信用がないことと同じです。高額なローンは組めませんし、医療費控除が受けられないので、医者にかかる際は多額の医療費を払わなければいけません。
この2点は確定申告をする上で、大きなメリットになります。
◆風俗雑費まとめ
風俗における雑費は、主にお店が運営していくために備品代や施設利用の名目で引いていくお金のことです。確かに、お仕事に使うものを買ったり、送迎してもらったりと働く女性にもプラスになる面はありますが、ちょっと引き過ぎじゃないかと思ってしまうこともあるのではないでしょうか。きちんと確定申告をすることで、雑費やお仕事の経費は戻ってきます。税金対策を自分で手続きするのが難しいという女性は、風俗や水商売に詳しい専門の税理士さんに相談してみるのもいいかもしれませんね。
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