読書初心者にオススメの小説 PART1
現代の日本人はスマホやPCなどの電子機器の普及などにより、活字離れが進んでいます。
それは、わざわざ時間をかけて文字で表現をしなくても、写真や絵を見せることによって物事を瞬時に伝えることができるからでしょう。
書籍や教科書もどんどんと電子化されており、近い将来活字の本というものは無くなってしまうのではないかと言われています。
物事を写真や絵を通して伝えることも素晴らしい伝達手段であり、非常に分かりやすく明確に相手に伝えることができます。
しかし、その画像以上のものを想像することができません。活字の場合、人によって違う解釈ができ、想像を膨らませることができます。
その想像こそが読書の楽しみであり、醍醐味なのです。
■読書には様々なメリットがある
・大脳が活性化し、想像力が鍛えられる。
・アルツハイマー病の予防になる。
・ストレスが解消する。
・情報処理能力がアップする。
活字を読むことは脳に様々な良い影響を与えます。小説の筆者は何日も何年もかけて一つの小説を書き上げます。
その作者の知識や経験を、私たちは小説を読むことによってたった数時間で得ることができるのです。
■敷居が高い活字の本
読書をすることは頭や体にとっていいことであるということは周知の事実です。なんとなく気分で小説を買って読んだものの、活字がしんどかったり、途中で眠くなったり、
単に作品がおもしろくなかったりして脱落したことがある人も多いのではないでしょうか。
活字に慣れていない人からすると、すぐに活字の本を読むことは難しいことです。
しかし、その小説がおもしろいものであれば、何の苦痛もなく読むことができます。
苦痛どころか、もっと読みたい!と心躍ることもあるのではないでしょうか。
一気に読み切ろうとせず、一日に20ページや一ヶ月で読み切るなど、
マイペースに読み続けることも読書に慣れる方法として有効です。
今回は読書初心者でも読みやすい小説をご紹介させていただきます。
■初心者にもオススメなおもしろい小説
・使命と魂のリミット(角川文庫) 著:東野圭吾 内容(「BOOK」データベースより)
「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。
東野圭吾は現代の日本で一番メジャーな作家と言っていいほど有名であり、サスペンス・ミステリーなどの良質な作品を世に送り出しています。映画化・ドラマ化されている作品も多く、この『使命と魂のリミット』をはじめ、『白夜行』『手紙』『流星の絆』『容疑者Xの献身』などの多くの名作を執筆しています。他のミステリー作家と比べても非常に文章が読みやすく、伏線もきっちりと回収するので読後感が非常に良く、読んでいてとてもすっきりします。登場人物の感情の表現も素晴らしく、誰もがすぐに感情移入してしまいます。
この『使命と魂のメリット』は東野圭吾の作品の中でも非常に読みやすく、スリルと感動の両方を味わうことのできる内容となっています。最後まで読者を飽きさせることなくページをめくらせてくれます。読書初心者にも非常にオススメできる小説となっています。
・影法師(講談社文庫) 著:百田尚樹 内容(「BOOK」データベースより)
「どんなことがあっても貴女(おまえ)を護る」 友はなぜ不遇の死を遂げたのか。涙が止まらない、二人の絆、そして友情。
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一(かんいち)は竹馬の友、彦四郎(ひこしろう)の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0(ゼロ)』に連なる代表作。
「泣くな」父が討たれた日、初めて出会った少年は言った。「まことの侍の子が泣くな」
勉学でも剣の腕でも敵わない。誰よりも優れていたはずの彼が迎えた最期は、予想もしないものだった。
『永遠の0』『ボックス』などで有名な百田尚樹が初めて執筆した時代小説。時代小説と聞いて抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、この本はストレスなく読むことができます。まるで映画をみているような展開に、寝る間も惜しんで読んでしまうほどです。なかでも登場人物がまぶしいほどに魅力的であり、最後の切なくやるせない展開に、誰もが涙してしまう作品です。百田尚樹の作品は『永遠の0』があまりにも有名であり、その陰に隠れがちですが、それ以上におもしろく感動をする素晴らしい小説です。
・塩の街(角川文庫) 著:有川 浩 内容(「BOOK」データベースより)
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。だが―「世界とか、救ってみたくない?」。ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!
『図書館戦争』シリーズで大ブレイクを果たした有川浩の自衛隊三部作の一作目。二作目に空の中、三作目に海の底があり、どれも非常に素晴らしいSF小説となっています。塩害によっておかされた地球で必死に生きる少女と自衛隊男性の物語です。『人が追い詰められたときに、何を見て、何を感じて、何を欲するのか』。そのようなことを考えさせられるSFラブストーリーです。
・告白(双葉文庫) 著:湊 かなえ 内容(「BOOK」データベースより)
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!
湊かなえの衝撃のデビュー作にして大ヒットした作品。あまりにも衝撃の展開であるため、賛否両論がきっぱり別れる作品です。第一章の衝撃の告白から、第二章以降はそれぞれの登場人物の語り口調で物語は進んでいきます。そのダークなシナリオから、『読後感が悪い』と低評価をされることもありますが、これほど読者を引きつけるスリリングな作品はなかなか見つからないのではないでしょうか。
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優良サイト【見えラボ】より抜粋
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